【WordCamp Osaka 2012 Report】来場者の交流コーナーを担当しました

2012年11月3日(土)大阪の WordCamp にて来場者の交流コーナーを担当しました。36名の方にお集まり頂いた中でのゆるゆるカフェ。たくさんの学びを得ました。タイム・スケジュールをご覧頂きますとお分かり頂けますように分刻みの展開となりました。

INDEX


1.タイム・スケジュール
2.準備
・オープン・スペース
・トーキング・オブジェ
3.オリエンテーション
・挙手のアンケートを実施しました
・説明したこと
4.パターン「なごむ」(多対多)
5.パターン「みせる」(1対1)
6,パターン「つくす」(2対2)
7.対話の質を高める


1.タイム・スケジュール

10:00 − 10:05(5min) オリエンテーション
10:05 − 10:10(5min) パターン「なごむ」(多対多)
10:10 − 10:15(5min) 説明
10:15 − 10:20(5min) パターン「みせる」(1対1)
10:20 − 10:25(5min) 説明
10:25 − 10:35(10min) パターン「つくす」(2対2)
10:35 − 10:40(5min) エンディング

WordCamp 相当のイベントは情報の質と量が通常の数倍の密度で会場の空気を覆っていきます。いつものゆるゆるカフェの時間配分ですと、助長した感が否めないように思います。2012年9月の東京 WordCamp にてそれを強く省みました。(「【WordCamp Tokyo 2012 Report 3/7】朝の親睦を深めるセッションを担当しました」ページにリンク)

そこで大阪では分刻みのスケジュールにして、スピード感のある展開を図ってみました。但しお集まり頂くほとんどの皆さまはゆるゆるカフェまたはそうしたスタイルの集いに不慣れであることが想定されました。そこで説明時間を初めにゆっくり取ったり、後半のセッションを少し切り詰めたりと、時間配分の調整行ないながらのセッションとなりました。

2.準備

◯ オープン・スペース

机をすべて部屋の奥に下げて、いすを角丸型に並べ、中央をオープン・スペースにします。十分な部屋の広さが取れているときは机を置いたままでも差し支えないですが、部屋の大きさに対して人数が多いときは机がないほうがいいかも知れません。

たとえ十分な広さが確保できているときでも、できれば始まりはオープン・スペースがいいです。参加者・カフェホスト(今回は私)など皆さまがお互いに顔をよく見渡せる位置関係を大切にしたいです。

◯ トーキング・オブジェ

それを持っている人がお話をする権利があります。そのルールを決めておくだけで、一方的に話してしまう方や割り込んで話してしまう方をセーブします。初めはうまくいかない方も少なくありません。習慣を変えるのはたいへんなことです。でも「モノ」を通して、お互いに少しずつ気づいていく、そのプロセスを大切にしていきたいと思います。

トーキング・オブジェの副次的な効果として、非日常性をそれとなく伝える役割もあるように思います。ゆるゆるカフェではカラフルなゴムまりを使用していますが、そのボールが一つあるだけで、会話の弾み方が違うように感じることがあります。ひと言でいえば、「ゲーム感覚的なのり」にご参加の皆さまを誘うように思います。

3.オリエンテーション

◯ 挙手のアンケートを実施しました

・関西以外から来られている方
・デザイナーの方
・初心者の方
・WordPress を触ったことのある方

オープン・スペースで参加者全員が円陣を組むということ。それだけで初めは少し恥ずかしい気持ちになったりします。ホスト役である自分も少し恥ずかしい気持ちももちつつ、皆さまにご協力を頂いていました。それでも初めの時に全員が顔を合わせられている状態はとても大切です。

挙手のアンケートでも円陣に座ることで(全員が同じ方向を向きながらの挙手と違って)具体的に参加者同士がどのような人がいるのかを(フェイストゥフェイスで直感的に)分かる役割を担っているように思います。ちなみに何を聞くか、どれくらい聞くか予め決めますが、その時々の状況で質問の内容は流動的だったりします。

◯ 説明したこと

全体の流れを初めにすべてお話をしました。40分という限られた時間の中で、参加者36人全員がこれから行なわれる内容を理解し、お互いに協力をし合う気持ちをもっていくための大切なひとときとなります。

今回の肝はラストの「他己紹介」。ゆるゆるカフェの展開パターンでは「つくす」です。ゆるゆるカフェでは、ワールド・カフェスタイルに準じます。予めいくつかのルールを板書しておきました。時間があればプロジェクタで説明という展開もありですが、場所も時間もない中で、そうしたプレゼン・ツールはかえって邪魔になることもあるように思いました。

初めの全体の流れのご説明で会話を創り上げていくというミッションが明確に伝われば、「守ってほしい会話のルール」などはさらっと流せます。それが望ましいことを容易に理解できるからです。

4.パターン「なごむ」(多対多)

短い時間に次々に相手を変えていく挨拶を行ないます。お願いした挨拶のパターンは次のとおり。

1.お互いに握手をする。
2.(呼ばれたい)名前またはニックネームを名乗る。
3.現在、住んでいるところを伝える。
4.出身地または近い将来住んでみたいところを伝える。
5.会釈をして別れる。

「4」はその都度変わってもいいと伝えると皆さんうれしそうな顔をしていたのが印象的です^^このセッションでは、じっさいにやって見せて、参加者の方にやってみてもらう時間を取ったほうがいいです。

5.パターン「みせる」(1対1)

1対1でペアを組んで、お互いに「1分」でお話を持ち寄る。

お話の内容は「今日のセッションでもっとも興味のあること、またはもっともWordPressのことで知りたいこと」です。「1分」はすぐですが、それでも初対面の方が話慣れないときは、長いかも知れません。そのときは相手にバトンを渡してしまってよしとします。「二人で2分」お互いに話したら、残り3分でお互いの話しを聞き出します。またはふくらませます。不明な点ははっきりさせて下さいと伝えます。

どう意気投合していくか、また WordPress の情報交換が弾んでランチに一緒にいったり、ソーシャルなつながりをもてていくかなどお足を運んで頂いた皆さまに、ときには言葉にして行動をかるくあと押しすることもホスト役の気配りとしてありです。

6.パターン「つくす」(2対2)

次のミッションは、ペア同士がグループとなり、4人ひと組となり、それぞれ新しくグループに入ってきたペアに自分の相手を他者紹介していきます。そのために「1対1」で話の聞き取り方がポイントになります。今回の肝となりました。

この2対2のパターンを3回ほど重ねると会場の空気がさらにどんどん変わっていくように思います。2012年8月〜日に行なったゆるゆるカフェで実感しました。(「ゆるカフェ ♪ 思索と実践」ページにリンク)今回の大阪のセッションでは1回行なったのみでのタイムアップとなりましたが、その触りでもご参加頂いた方々にご体感を頂けていましたらうれしい限りです。

7.対話の質を高める

ここまでの記述はセッション終了後にすぐに書き下ろしました。9ヶ月ほど熟成させての公開記事となりますが、2013年8月18日付けにて更新するにあたり、ある光景が今でも残っていますので一つシェアさせて下さい。

それはセッション中に名刺交換をしている方が何名かいらっしゃったことです。ビジネスや人の集まる交流会では当たり前の光景ですが、ゆるゆるカフェでは初めから名刺交換することをお勧めしていません。今回の大阪セッションではその注意を促しそびれていました。

対話をする相手はできればお互いに初めてであり、相手のことをよく知らないままお話し合いから始めるのがいいように思います。初めは名刺も交換しないで「対話」から入っていくことが望ましいです。「名刺」を交換することで互いの視線は自然にその名刺にいってしまい、その名刺に書かれている属性を基に会話が進んでしまいます。

そのよしあしではなく、立場・方向・スキルを超えて「対話」を重ねていくゆるゆるカフェのスタイルにおいては、相手の属性を知らないままのほうが先入観なく対話を重ねやすいということです。「覆面で」というスタイルの(話し合いの)事例も見聞したことがありますが、それはゆるゆるカフェの意図に反しますので「円陣で」の顔合わせは大切にしています。

いつも新しいことはその時その場で素の状態から始まる。

デザインワークやビジネスの創出がそうであるように、ゆるゆるカフェにおいてもその時その場で生まれる何かを感じ取ってそれを言葉にしていくこと、一つでもふたつでもその人の行動や日常に取り入れていく気づきの場、感じとる場であることを大切にしています。

決して名刺交換を禁じるわけでもないですしそれがないと通常のビジネスは始まりませんが、ゆるゆるカフェではどこまでもライブのトークであること。気持ちは「サラであること」、そしていつも「初めからであること」を大切にする場でありたいと思っています。

たとえ初対面でなくても、いつでも初対面であるかのように、友人・知人とも接することで「対話」を重ねることで、より新鮮な気づきやコミュニケーションを体感していけるのではないかと思います。そのためにいつでも「ゆるゆる」であってほしいです^^

【関連ページ】

ゆるゆるカフェ6つの展開パターン

【WordCamp Tokyo 2012 Report 3/7】朝の親睦を深めるセッションを担当しました

ゆるカフェ ♪ 思索と実践

【関連サイト】

WordCamp Osaka 2012 | 2012年11月03日(土/祝) 天満研修センターにて開催!

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