投稿ページ「ゆるカフェ ♪ 思索と実践(2012年9月13日付)」より転載しています。
■ INDEX
1.WordCamp Tokyo 2012 を目前に控えて
2.ゆるゆるカフェの成り立ち
3.WordPress を学ぶ場です
4.参加者はフラットです
5.セルフ・ブランディングの一歩を踏み出す
6.WordPress の土壌で育てられました
7.自然にマーケットが生まれる
8.「飲み会」との違い
9.勉強会を超えて
1.WordCamp Tokyo 2012 を目前に控えて
WordCamp Tokyo 2012 を目前に控えて、去る8月4日に実施しましたゆるゆるカフェを振り返りながら、その思索と実践を振り返ってみました。
WordCamp 当日、ゆるゆるカフェはブースを出展します。またブロンズ・スポンサーとしても名乗りました。ゆるカフェ ♪ ブースのご案内として、このページがリンクされます。
ゆるゆるカフェとしては、ブースの出展のほかに、朝のアンカファレンス「交流を目的としたアンカンファレンス 〜 ゆるやかにつながろう ♪ 〜」並びに、15時からのセッション「遠距離をつなぐコミュニティ作りの実践とその WordPress 活用事例」を、社会起業家の田中まいもさんとのライブ・トークでお届けします。
2.ゆるゆるカフェの成り立ち
ゆるゆるカフェは個人の健やかな成長を願い「セルフブランディングをしよう」と呼びかけて立ち上げた勉強会グループです。
WordPress と World Cafe を2軸に、2010年3月12日にオープンしました。(当時のサイト名:ゆるゆる広場)毎月第一土曜を定例会の日として定め、今日に至ります。
WordPress のスキル向上と親睦を目的に、World Cafe のコミュニケーション手法を取り入れた「ゆるゆるカフェ」スタイルは、2012年1月から実施しております。
3.WordPress を学ぶ場です
ゆるゆるカフェの大きな特徴は(言うまでもなく)、参加者の参加目的が WordPress のスキル向上と親睦を目的としている点です。
立場・方向性がたとえ違っても、WordPress を学ぼうまたはそれを使って何かをしたいなどご参加の目的意識は共通です。
異なるのはそのスキルであったり、興味・関心であったり、利用の方法であったりと千差万別ですが、それでもお集まり頂いた皆さまは WordPress で何かをしたいという共通の目的意識に支えられて、週末の午後の貴重なお時間にご参加を頂いています。
4.参加者はフラットです
ゆるゆるカフェの次の特徴はオープン・スペースでの実施を基本とすることです。ゆるゆるカフェでは「参加者のカテゴリー分け」をしません。
エンジニアもデザイナーも、プロも初心者も、経営者もお勤めの方も皆さまがそれぞれ混ざり、自由に少人数のグループを作ってお話を頂けます。
さまざまな立場の方が話し合う光景は、Webサイト制作における初期のコンセプト・メイキングにも似ていますが、ただ一つ違うところがあります。それはお互いがフラットであるという点です。上下関係がありません。「力関係」も無縁です。話しをさえぎられることもなければ、否定されることもありません。そうしたルールは会話を楽しむ8つのルールとしてまとめています。ゆるゆるカフェでは、安全で安心な会話をすることのできる World Cafe をその基本姿勢として取り入れています。
5.セルフ・ブランディングの一歩を踏み出す
安全に安心して会話ができる場で、ご参加者同士でお話を持ち寄って、自分と他者との違いを感じ取れるようになります。
他者との違いを知ることで自分の課題やスキルに向き合うようになります。相手がその知識やノウハウをもっていなければ、それを提供していきます。学ぶ方向性をお伝えしていくこともあるでしょう。同時に、他者にない自分のスキルや知識を強めていく方向にも気持ちが向いていきます。それは言うまでもなく「セルフ・ブランディング」の一歩を踏み出すことにほかなりません。
6.WordPress の土壌で育てられました
学び合う文化、他者と情報を共有し合う風土はすでに、WordPress のコミュニティで実現しています。
ゆるゆるカフェはそうした WordPress コミュニティという土壌で育まれた集いです。
他者と情報を共有し合うこと、分からないところ、つまづいている人がいたらそっと手を差し伸べるそんなさりげなさがふつうに、本当にふつうに日々の WordPress のコミュニティでは行なわれています。
WordPress というコミュニケーション機能美をもつホームページ・ブログ制作ツールはいつしかそうした人と人との協調関係を作り出していく文化をも形成していきました。
WordPress という土壌でゆるゆるカフェが皆さまに気持ちよく受け入れられているその背景には、WordPress コミュニティの風土とその魅力を自然に引き出すオープンソースとしての完成度の高さに起因しているように感じています。
WordPress という情報発信ツールの学びを志向する方々及びそのコミュニティには、他者に尽くすことで自身の活力としていくという豊かな土壌が形成されています。ゆるゆるカフェもまたそうした恵まれた文化の中ですくすくと育ち、いまなお学ばさせて頂いている経緯があります。
7.自然にマーケットが生まれる
置かれた立場やスキル・方向性などの違いを越えて、WordPress を学びたい仲間が集ってそこに生まれるもの。その一つは「マーケット」です。十分な時間をとり、ゆるやかにご参加の皆さま同士でつながりながら気持ちを通わせていくとそこには自然に「マーケット」が発生します。
二次会のカフェでは、ゆったりした空間でPCを開いて勉強を教わる人もいたり、もう一歩踏み込んだお仕事上の相談をしていたり、・・・・。ゆるカフェではふつうの日常的な光景となっています。
「自分があなたに役立つなら」という気持ちが自然に育まれていくゆるゆるカフェで、コラボレーションや雇用関係もムリのないカタチで発生していきます。
私自身もまたゆるやかなつながり中で、有り難い恩恵に授かりながら、自分が強みとする業務に集中できている日々があります。今まさにこうしてこのタイミングでこの原稿の執筆をしていられるのも、本来であれば、寝食を含むほかのありとあらゆる行動に優先して行なっていかないといけないあるタスクを、仲間が手分けしてご対応頂いているからです。
「組織」でなくても、「フラット」であってもゆるやかなつながりの中で、確かな信頼関係は育まれてきていると実感をしている今があります。こんなコミュニティがあったらいいなと思いながら、なかったので作ってみて本当に良かったという思いで一杯です。
8.「飲み会」との違い
WordPress の勉強会やセミナーでは、たいていそれが終わると懇親会があります。それを楽しみに集まりにご参加されている方も少なくありません。私もまたその一人です。^^
ゆるゆるカフェを説明するのに「二次会を初めからします」などとお話をすることもあります。
ざっくりとそれで伝わるので時おりそうした表現を使っていますが、後から少しずつ補足をしています。ゆるゆるカフェは「自由に打ち解けて話し合える場」をご提供するために、さまざまなルールを設定したり、小道具を工夫したり、お声がけや時間配分などに気を配って、加工されたひとときを作っていきます。
9.勉強会を超えて
ゆるゆるカフェ本編ではPCを使いません。目と目を合わせてきちんと会話をして頂くことから始まります。
またゆるゆるカフェの懇親会では、参加者のボランティアによる料理を賄うことがあります。会場の空気は家庭的な雰囲気に包まれていきます。
いつしかそこに小さなお子さんがいてもいいなと思うようになりました。
年齢・性別・世代を超えてのコミュニケーションは、まさにこれからゆるゆるカフェが取り組んでいきたい課題です。「親と子の勉強会」を究極の目的として、ゆるゆるカフェは新たな一歩を踏み出していきたいと思います。
【8月4日の描かれたテーブル・クロス(模造紙)】
* このテーブル・クロスは、WordCamp Tokyo 2012 当日、ゆるカフェ ♪ ブースにて実物をご覧頂けます(予定)。
【本イベントをご紹介頂いたブログ】
三宅伊都子さん:ゆるゆるカフェに参加しました |mrsfu.org
「そこに行って参加のみなさんの話をきいているだけでWordPressについての理解が深まることがあります。とってもエキサイティングでうれしい時間です。」
みなみんさん:Hello WordPress! | ゆるゆるカフェ勉強会に行ってきました
ゆるゆるカフェの流れやその意義を、みなみんさんの視点から丁寧にご紹介頂いております。ラストにゆるカフェ ♪ の課題もソフトにご指摘頂きました。^^;
鳥山本舗さん:ゆるゆるカフェ:Over the Study キャンペーン !! | データベースに接続できません
そのまま主宰者ブログにしたい気持ちをこらえながら、皆さまとシェアさせて頂きます。^^