INDEX
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1.イベントのテーマが十分に伝わっていない。
2.カフェで話す共通テーマを設定してみたい。
3.ワールド・カフェに対する理解を深める。
4.協力して会話を楽しみましょう。
5.ゆるカフェ中はパソコンを使いません。
6.進行を小刻みに行なうなど工夫をする。
7.ゲストのお話をきちんとご用意できたか?
8.以上の反省を踏まえ、明日のゆるカフェに活かします。
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* * 必ずお読み下さい。* *
本レポートは記録を残すことで、よりスタンダードな誰でもその通り行えば実現可能なゆるカフェスタイルを、皆さまとシェアする試みとして公開しております。
ゆるゆるカフェをできるだけオープンにしていきたい。誰でもその通り行えばひとまずゆるゆるカフェを行える。そうした一つのスタイルまたは型を作りたいと思っています。
企画中の問題点や課題を取り上げていますが、主宰及びカフェホストの渡邉 義一の反省であり、特定のどなたかを責めたりはやしたりする性質のものでは決してありません。予めご了承下さい。
1.イベントのテーマが十分に伝わっていない。
本イベントでは「どんなWebサイトを作ってみたいですか?」という課題をご提示しました。でもそれはイベント直前のご案内で本イベントの課題がすべての方にきちんと行き渡っていなかったのではないかというご指摘を受けました。
予め考えて頂いたサイトがどのようなものであるかをお話頂き、そのために必要な技術または実現に必要なコラボレーションを話し合って頂くという展開を想定していましたが、実際はホストの「問い」に必ずしも関係のないお話が独り歩きしたケースも少なくなかったようにもお見受けしました。
決してそれがいけないということではありません。むしろこれまでのゆるゆるカフェは「参加者各自がお話したいことを話す」というスタイルで行なってきました。それが守られただけの話です。
「参加者が話したいことを持ち寄る会」であることを改めてイベントの優先課題であるとして位置づけていきたいと反省しています。
2.カフェで話す共通テーマを設定してみたい。
どのようなWebサイトを作ってみたいかというテーマ設定に対し、Webサイトはあくまで手段であって、そのサイトを作ることそのものが目的にはなり得ないというご指摘をアンケートで頂きました。
もっともなご指摘です。私もそう思いました。次回(明日)のイベント・テーマとして反映させて頂きました。
もともと4月までのゆるゆるカフェはテーマを限定していませんでした。「参加者がお話を持ち寄る会」と定義し、会ごとに話の傾き方はまったく違っていました。
人が増えたときにそれでは対応できなくなるという思いがありました。これまでは6〜8名の少人数の集まりとなり、グループを分けずに話し合われましたので、何を話しても「部屋内での共有」は実現していました。今回は15名の集まりとなりました。それで少し方向転換を考えてみました。ゆるゆるカフェも共通テーマを予め設定して、話し合っていく展開も考えてみたいと。でもその思いはまだいくつかの課題を残していました。^^
3.ワールド・カフェに対する理解を深める。
カフェの進め方やご理解の促し方などにも問題がありました。会場にお集まり頂いた皆さまのほとんどの方があまりワールド・カフェをご存じの様子がなく、戸惑う場面がいくつかあったということです。
以下はアンケート(匿名希望)より
WorldCafeの趣旨が理解できていないとセッションごとに用意された問いの奥にある意味や趣旨を考えて理解しながら会話をするのはちょっと難しいのかな?
言われたとおりに会話をするだけでよいのであれば問いかけの意味や趣旨を深く考えずに会話しそうですし、趣旨を考えながら会話をするにはWorldCafeの趣旨を理解していないとだめだとすると、もう少しWorldCafe(WordCafeに勘違いしそうだww)についての説明があっても良かったのかもしれませんね。
4.協力して会話を楽しみましょう。
知識の豊富な人、実績のある人の話が長くなってしまうことは仕方がないことです。実際にこれまでのゆるゆるカフェでもそうでした。周りから求められて、つい話が長くなってしまうケースも少なくありませんでした。^^
それでもワールド・カフェは「1テーブル4人で参加者が会話を楽しむ」場として設定しています。聴く一方、話してばっかりといったことがないよう、テーブルの4人が協力して会話を盛り上げていく意識が必要です。またそうした配慮を行なっていくのが私たちカフェホストの役割です。
また今回のようにクリエイターやエンジニアを中心とした集まりは、どうしても専門性の高い話、(人によっては)技術的に難解に内容になりがちです。それでもその場に居合わせた4人がそれぞれ話しの内容を理解できる状況を、ゆるゆるカフェでは求めようとしています。「難しい話はやさしくする努力をしてみて下さい。」と今後は伝えていきたいです。
一人がお話をしているとき、よく聴いてあげてほしいですし、伝えたいことはひと言で短く表現できるよう、また少しずつ内容を深めていける「対話」を図ってほしいとゆるゆるカフェは考えています。そのスキルが決して「カフェの会話を成り立たせる」そのためだけのスキルではないはずです。それが何なのかまた改めて皆さまともお話し合い重ねてをいきたいです。
5.ゆるカフェ中はパソコンを使いません。
「ゆるゆるカフェを行なっている間はパソコンを閉じて下さい。」とお願いをしています。それがだめなのではなく、それをすることで空気を共有する向かいの席に座る二人または三人とその空気を分断してしまうからです。先ずは目を合わせてのコミュニケーションを大切にしたいです。
ふだんWebクリエイターなどPCを道具に仕事をしている人たちはパソコンの画面と向き合いながら「その向こうにいる人」を意識してコミュニケーションを図ります。「その道具」を取り払って、きちんと向き合ってまじめな内容を会話するというのはむしろ日常の仕事やプライベートで、思ったより機会が少ないという方も少なくないのではないでしょうか。
まして相手が初対面の方だったりいろいろな状況が想定されます。それでもふつうにリアルで対話を楽しめるということが(クリエイター・エンジニアに限った話ではありませんが)大切なスキルだったりします。次のカフェのウラ・テーマは「価値を創る」です。キーワードのみここではご提示させて下さい。
WordPress はグループや組織の運営を容易にするプラットフォームです。そうしたコミュニティ・ツールを道具として使っていく私たちにとって、リアルのコミュニケーションもまた大切な資質であると考えます。
ゆるゆるカフェでは初参加の方、お一人参加の方を歓迎しています。とかくに「常連」で固まってしまいやすい勉強会コミュニティの風通しをよくしたいそんな願いもあり、ゆるゆるカフェはさまざまな方のご参加を歓迎します。
いつでも初参加の方、お一人参加の方が心ゆくまでお楽しみ頂けて、また参加したいと思って頂けるカフェを目指します。
6.進行を小刻みに行なうなど工夫をする。
ワールド・カフェは4人ひと組で話し合いを行ないます。人数が余ったり足りなかったりしたら臨機に対応するのですが、今回はその対応が徹底できず時間配分にも課題を残しました。
どんなに人数が増えても全員での情報共有や一体感を実現可能にしていく会話、それがワールド・カフェスタイルなのですが、ゆるゆるカフェもそのスタイルを元に再構築を試みています。
アンケートから貴重なご指摘を頂いていますのでご紹介をさせて下さい。
アンケートより(匿名希望)
時間の区切りが未経験者多数だと難しいですね。
グループに経験者がいると時間配分を考えながら進めたりしますが、未経験者だけだと1人5分などの区切りがグループで5分になったり、1人5分だと理解していても他人のことを話そうとすると1分くらいで終わってしまったりと、そのあとどうすればいいのか分からずにおろおろしている感じも見受けられました。経験者を増やしていくのは難しい話なので、最初は1人1分などの短い時間で区切ってみる、少しずつ時間を増やしていく、話す内容によって時間を変えるなど工夫が必要かもしれませんね。
7.ゲストのお話をきちんとご用意できたか?
今回のゲストは中村けん牛氏( プライム・ストラテジー株式会社 代表取締役 )。すでにご案内させて頂いていますとおり、発売が始まってすぐに重版も決まった『本格ビジネスサイトを作りながら学ぶ WordPressの教科書』の著者。当日は4冊も会場の皆さまにプレゼントのために書籍をご持参頂きました!WordPress 界での貢献度の高い中村様にお足を運んで頂いたことで、ゆるゆるカフェは大きく面舵を取ることができました。
ご参加者の方から「けん牛さんはもっとお話してもらえることがあったのではないか?」というご指摘を後日承りました。
* 私たち仲間内では「けん牛」さんと愛称で呼ばさせて頂いておりますので、以降そのままでいきます。
当日はご持参頂いた『本格ビジネスサイトを作りながら学ぶ WordPressの教科書』のプレゼントに始まり、次回の書籍の企画をご参加の皆さまと一緒に考えてほしいというスタイルで始まりました。
けん牛さんの采配は素晴らしいものだったと私は個人的に感じております。カフェでもっとも大切にしている「空気」を温めながら、さらに会場を盛り上げていき、笑いの絶えないひとときとなりました。
カフェの開催で主催者として大切にしていることは会場の「空気」です。その目には見えないけれど、たしかに存在する「空気」がワールド・カフェスタイルのすべてといっても決して過言ではありません。
「空気を作ること」はどんなにそのノウハウを共有しても、主催者の思いや考え、ご参加頂いている皆さまのご理解とご協力次第でいくらでも変わっていく面白くもあり、深くもあるポイントなのだと思います。
そうした「空気作り」を行なってその先にあるものが何かを、ぜひゆるゆるカフェにお足を運んで頂いてご体感頂ければうれしいです。
次回もゲストをお招きしていますが、カフェ・ホストとしてもっとゲストとのパネルディスカッションのようなひとときになってもいいのではないかと思っています。ゲストの持ち味を引き出せる「問い」や、その時会場で話題となっている話などを、まさにライブ感覚でご堪能頂き、会場の皆さまにも少しずつ会話にお入り頂けるような展開を図ることができればいいなと思い始めています。
8.以上の反省を踏まえ、明日のゆるカフェに活かします。
この原稿を書いているのがじつは次回のゆるゆるカフェの前日という状況があります。
そのまま自分に対してダメ出しをするだけのレポートを書くことができず、すべての反省点を次の企画(明日)以降に活かしていきたい企画の立案に臨んで参りました。
今回の企画終了後、誠意あるアンケートを書いて頂いた方々、公開ミーティングにご参加頂いた皆さま、そして打ち合わせやメールなどでさまざまな気づきや率直な意見・ご提案を出してきて頂いたサポート・スタッフの皆さまに、この場で改めてお礼を申し上げます。
明日はゆるゆるカフェ。まだお席に余裕があります!これまでのゆるゆるカフェでの成果を、ご参加頂ける皆さまとシェアしていきたいと思います。どうぞお気軽に遊びに来て下さい。
お目にかかれる皆さま、心より楽しみにしております。
2012年6月1日9:00PM
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6月2日(土)ゆるゆるカフェ開催 OPEN: 13時 at 川崎市溝の口
ゲスト:星野 邦敏氏(株式会社コミュニティコム 代表取締役)
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【更新記録】
2012 年6月2日朝、全面的に文章の加筆・修正変更を行ないました。