去る6月12日に開催しました、
「「ひと言で」すっきりさせよう ♪」をレポートします。
題材は募集要項の通り、佐々木俊尚さんの『電子書籍の衝撃』 (ディスカヴァー携書)を選びました。
今回のワークショップには、3つの狙いがありました。
- 「本質思考」を身につける
- 『電子書籍の衝撃』を読み解く
- 読書体験を共有する
1. 「本質思考」を身につける
混み入ったことや難しそうなことを分かりやすくすること、短くひと言にまとめる力は情報があふれる現代を強く生き抜く試金石です。
Cosmos ゆるゆるでは、株式会社情報工学研究所の坂本善博氏による「原理・原則アーキテクチャ」を基に、「本質思考」へのアプローチを試みました。
2. 『電子書籍の衝撃』を読み解く
iPad の発売が開始されはや一ヶ月、いま話題の電子書籍を真正面から論述の展開を試みた良書です。
この書籍で著者である佐々木俊尚氏がもっとも伝えたかったことの一つ、それは「電子書籍の出現により、新しいコンテキストの創出」がドラマティックに行われるであろうこと。
著者は「まるで原始の海の濃厚なスープで生命が育まれたような現象」と形容しています。
3. 読書体験を共有する
今回取り上げた『電子書籍の衝撃』は構成体系がしっかりしており、多少読み飛ばしてもその全体の主旨を把握できるように、入念な記述の工夫がされています。
その一方で、豊富な具体事例に基づく検証に、しばしその事象そのものに深く入っていきたくなるシナリオもまたご用意されております。
いま話題の時事、注目されるアーティストの動きなど見逃せないエピソード、インタビューの数々。その一つでもピンときたら、読み込み始めてしまったとき、ぜひぐんぐんと引き込まれていきましょう。
今回(いつものように、)ワークショップというスタイルを取りました。ご参加の皆さまが各々興味の赴くままに、大切だと思うところ、面白いと思うところを持ち寄り、
「全体」の中での位置づけやお互いの興味・関心の相違、また独自の「コンテキスト」の読み取りなどをさまざまに試行しました。
そうした中で、いつも「本質思考」という視点に立ち戻り、そのスキルをパワーアップ頂く試みを行ないました。
この「本質思考」ないし「情報デザイン」のワークショップは、今後継続的に行なっていくことを検討しております。どうぞご期待ください。
以下、ツイッターでの報告を追記します。
【2010年6月12日(土)投稿分より】
【ゆるゆるワークショップ】心に決めた3人の師匠の一人、坂本善博さんの「原理・原則アーキテクチャ」をベースに勉強会。佐々木俊尚さんの『電子書籍の衝撃』を、参加メンバーのコンテキストにより再構築。今回のアプローチは大きな可能性あり。http://twitpic.com/1w1uam
posted at 15:41:14
坂本先生の「原理・原則アーキテクチャ」を仕事に活用し始めて、10年が経つ。自分なりに工夫を重ね、改良もしてきた。でもそのコアの部分は決して変わることがない。本日ご参加頂いた二人にはそのソリューション・アプローチを目の前でご覧頂き、感想を承った。その可能性を改めて実感した一日です。
posted at 16:06:06
今回のワークショップは名前の通り、一方通行の講義ではない。自ら手を動かし、付せん紙を台紙に貼り付け、貼り直し、自らの、またはみんなの「コンテキスト」を作り上げていく試み。何が正しいかではなくて、何が面白いか、ワクワクするか、夢中になれるかを軸に、新たな本との出会いをご実感頂いた。
posted at 16:11:11
互いの付せん紙に書いたメモを持ち寄りながら、自分とは異なる視点に気づきつつ、書籍全体を通して根底に流れるコア・メッセージ、またその物語を読み取っていく。付せん紙にどんなメモを書いていくか、参加者のそれと照らし合わせながら、ホスト役としてのメッセージが問われる。カフェに展開もあり。
posted at 16:20:37
今日のワークショップでも、模造紙を貼り付けたボードを使用。じつは先日のカフェの予備が2枚ほどあった。パソコンルームで、広い紙を広げられる机の配置ではなかったけれど、ここでもこのボードが役に立った。行きがけチャリで抱えながら突風で転倒したが、帰りは半分に割って小脇に抱えて落着。^^
posted at 18:21:30